子供の自転車事故
わが国の自転車乗用中の死者(事故後30日以内)は年間1000人近くに上り先進国でも突出しています。
中でも中学生の場合、事故死亡者の2人に1人、負傷者の3人に2人は自転車に乗っている際に事故が起きています。
毎日新聞が、財団法人・交通事故総合分析センターの集めた08年の全交通事故76万6147件のデータを基に集計した結果によると、
中学生の交通事故件数の9割近く、高校生は7割、小学生は6割にも上る数が自転車乗用中と分かりました。
大人を含めたすべての交通事故件数に占める自転車事故件数の割合は2割にとどまっており、小中高生による自転車事故件数の比率は突出していることが分かります。
事故による負傷者が自転車に乗っていた割合も、
中学生は65.4%(1万1101人)、
高校生は64.2%(2万1246人)、
小学生は41.4%(1万3484人)で、
全世代の17.2%(16万2250人)に比べ突出しています。
自転車事故での死亡者は中学生12人(全事故死亡者の48.0%)、
高校生23人(同24.5%)、
小学生11人(同24.4%)にのぼります。
警察関係者の分析では、小中高生は自転車利用率が高い一方、小学生は歩行中の飛び出しで事故になるケースがあり、高校生になるとバイクで事故を起こすこともあることなどから、とりわけ中学生の自転車事故の比率が高いと考えているようです。
これらのことから、自転車用通路の整備やルール、マナーの周知など、今後は自転車事故防止対策へのさらなる取り組みが必要と考えられます。
・自転車の走行原則
自転車は道路交通法上、車と同じ「車両」なので、車道の左側を走るのが原則。
ただし以下の場合は、歩道を走れるが車道寄りを徐行しなければならない。
徐行とは、すぐに止まれるスピードのことで時速7キロ前後とされる。
・「歩道通行可」の標識がある場合
・13歳未満か70歳以上の人が運転する場合
・路上駐車で車道がふさがれるなどやむを得ない場合
自転車用通路には
(1)車道や歩道と柵や縁石で分けた「自転車道」
(2)車道に線を引くなどして区切った「自転車レーン」
(3)歩行者も通れる「自転車歩行者道」(歩道の一種)がある。
(1)と(3)は道路の左右どちらを走るか決まりはないが、対面通行を避けるため左側通行が望ましい。(2)は車線の一種なので左側通行しかできない。
・自転車の保険
自動車には、事故で相手を死傷させた場合に備えて強制的に加入させられる自動車損害賠償責任(自賠責)保険があるが、自転車にはない。自転車専用の保険は団体向けなどに限られており、自転車事故で相手を死傷させたり物を壊した場合に備えるには、任意加入の「個人賠償責任保険」がある。火災保険や自動車保険などの特約として付けるのが一般的。保険料や補償上限額は、保険の種類による。自分のけがに備えるには「傷害保険」がある。
これらとは別に、自転車店で、資格を持つ整備士が安全と認めた自転車に張る「TSマーク」には、自分や相手が死傷した場合に備えた保険が付く。有効期間は1年だが、整備料も含み1000〜1500円程度払えば、対人死傷で最高2000万円を補償する。
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